conceptコンセプト・目的

営業という仕事はどのビジネスシーンにおいても必要な職種であるとも言えるでしょう。
ところが、私のところには、カウンセリングやコーチングという職業柄、その営業の仕事に就いてはいるものの、営業という仕事に苦手意識をもってしまって、とても良い商品やサービスを提供しているのにお客様に断られるのが嫌で中々セールスができない、 お勧めすると嫌がられそうで販売に繋げられないけど、メンタルの問題でしょうか？スキルの問題でしょうか？というような内容で相談に来られる方が年間を通して本当に多くおられます。

最近では繊細さんという言葉や、 書店などで「HSP（繊細な人）」に関する書籍を多く見かけます。
「HSP」とはどのような概念なのでしょうか。

「HSP」は、Highly Sensitive Person（外部の刺激にとても敏感な人）と言われ、エレイン・N・アーロン博士が1996年に名付けたもので比較的近年では新しい概念です。「HSP」は病気ではありません。
生まれ持った個人の気質の事であるとされます。
「HSP」の気質を持っている割合は人口全体の15～20％程度とされていて、なんと「5人に1人があてはまる」とされます。

アーロンは「HSP」を感覚処理感受性が高い人と定義しています。
感覚処理感受性とは、身の回りの環境からの刺激によって感受性がどれぐらい高まりやすいのかを測定するものです。
今のところ5人に1人となってはいますが、日本人は元々感受性豊かな人種でもありますし、実際にはもっと多くの方が当てはまるのではないかと言われています。

そんな（HSP）繊細さんにも、お仕事があり、何かしらの販売や接客、サービスの提供などに日常的に関わる事が当たり前の社会で、営業や押し売りに思われたくない、自分にはこの仕事は向いてないだけど、仕事だし生活もあるし…と感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

そんな方にこそ、お客様の役に立ち、喜ばれ、お客様の方からあなたにお願いしたいと言われるカウンセリングセールスという新しい概念をマスターする事をお勧めします。

日本は昭和の時代には悲しい戦争を経験しましたが、敗戦から立ち上がりその後十数年で一気に先進国として世界第2位の経済大国へと奇跡の大復活といわれる事を成し遂げた凄い国です。
そしてその奇跡を起こした原動力にはその時代のその素晴らしい商品やサービスに心血を注ぎ開発した人達の力、そして、その想いのこもった商品やサービスを絶対にお客様に届けるんだという強い気持ちと信念で動いた営業の方の力があったことは間違いありません。

今はSNSや発達しITがインターネットで多くの消費物を買う時代にはなりましたが、 やはり大きな買い物や自身にとって重要なものは実際にお客様が自分の目で見て、更には営業マンから詳しい説明を聞いて、それが自分の欲求を満たしてくれるものか、今抱えている悩みが解消されるものかなどを直接たしかめて購入するという流れは今も昔もかわりません。
それはこの先もずっとそうでしょう。
そしてどんなにインターネットの世界が進んでも、世の中の全てのお店がネットショップになる事もおそらくありません。

これからは多くの仕事がAIに取って代わられる時代が来ると言われていますが、人によってしか出来ない仕事も世の中には多くあります。
その人によってしか出来ない職業はこの先も存在し続け、更に貴重さを増し続けると言われています。
その中のひとつが「営業」です。
人には心があり、それぞれの心の欲求に応えたり満たすのは人でないと出来ません。
営業というものは本来、求める方がいるからこそ存在する職種です。

こちらから売りこまなくても、お客様の方からお願いされるような営業になる。
それが本来の営業の在るべき姿です。

私は20年以上の月日をこの営業という職業に関わってきました。
もちろん最初は営業のえの字も知らないひよっこですから、売れるどころかたくさん失敗もしましたし、時にはお叱りを受けた事もありました。
振り返ると、うまくいった事よりも、うまくいかなかった事の方が圧倒的に多いです。
だからこそ気がついた事や見えてきた事があり、このカウンセリングセールスがあります。
カウンセリングセールスをマスターする事で、無理に商品やサービスを売り込もうとしなくても、お客様の方からお願いしたいと言われるようになり、更には契約後もお客様に心から喜んで頂けるので、営業本来の喜びや楽しさを知る事ができます。
そして営業や販売、セールスという仕事かどんどん楽しくなっていき、勿論結果もついてくるので生涯のライフワークとしてのやり甲斐も感じて頂けるようになると思います。